鬼滅の刃
もう誰もが知っているワードですね。
そして、園児にもブームが巻き起こっています。
子どもに “禰逗子みたいな口のやつ作りたい!” ”○○の呼吸!” といった遊びを共有されることも多いと思います。こういう場面でみなさんはどう対応されていますか?
SNS上(ソースは不明)ですが、園で鬼滅の刃を見せている なんていうのも見かけました。
ここで私としては、少しもやっとしたことがあったので書き出してみます。
これは私の考えですが、保育の場において保育者が率先してキャラクターやそのストーリーを基に保育をするのは少し違うのかな、と思っています。
“保育×キャラクター”問題 というテーマに近いかもしれませんが、私なりの鬼滅の刃と保育の解釈を今日はおはなししたいと思ます。
この記事の目次
鬼滅の刃は子ども向け?
キャラクターといえば園児に人気のアンパンマン・戦隊もの・仮面ライダー・プリキュアなどが園では馴染みがあるのではないでしょうか?
一般的に子ども向けと言われているキャラクターですね。
この子ども向けのキャラクターに関しての賛否は今は置いておいておきます。
そもそも鬼滅の刃はどうなのか、というところです。
注意してもらいたいのはアニメ=子ども向けではありません。
アニメは子どものもの!なんて意見は特に、若い世代の人たちにはもうないと思います。大人も夢中になるアニメありますよね?大人になったからアニメはもう見ない、みたいな考えは現代ではないと思います。
そうです、だからよく知らないけどアニメなら子どもが見てもいいか!は違います。
いつだって子ども(園児)にふさわしいかどうかは保育者が判断しなければなりません。
結論から言うとこのアニメは正直、未就学児向けではない気がします。
対応について
私としては家庭では保護者の判断にゆだねられると思っています。
まれに【キャラクター禁止】を家庭でも共通理解していただいている園もあります。
が、それは簡単なことではないので私なりの保育での対応です。
まず、子どもが好きなもの、興味を持っていることを否定はしません。
実際にトイレットペーパーの芯(廃材)を見ると、子どもはひらめき、緑色に塗って、紐をテープで貼り付け、それを持ってきて “口に着けてー” と言ってきます(^^)
この発想自体は素晴らしいことですし、認めるところです。
もし、園や活動に積極的でない子どもがいたとしてその子どもが鬼滅の刃が好きだとしたら、心を開いてもらうためのきっかけとして話題をふってみる・・・なんてことは方法として考えられます。
基本として子どもからの発信を受け止めることは大切です。子どものことを否定はしません。
しかし、先ほども書いた通り、このアニメは保育に導入すべきものではない、と感じるので、保育者自らがこのキャラクターやストーリーを発信すべきではないと思っています。
以前、子ども宛てのメッセージカードに子どもたちの好きな鬼滅の刃のキャラクターをつけたものを見かけました。う~ん。私なら、ですが、それはなしです。
そもそもみんな好きなのか?という疑問と、子どもに見せていいのか賛否の声もある中なので、もちろん保護者の方の中にも良く思わない方がいるかもしれません。
そして個人的に思う最大の問題は、そのメッセージカードが園からのものかということ。
毎年園で決められた時期に担任から送りましょう、とされているものには園の方針に沿ったものでないといけないと思います。(園の代表として作成するということ)
違いがよくわからない、という方に・・・
個人的に子どもから手紙をもらって返事を書いたりしますよね?
その手紙は保育者であるあなたの判断と想いによるものなので、その子どもが喜ぶキャラクターをつけても構わないのかな?と思います。個人のやり取りなので責任の多くは本人にあるので。
園の方針?はて?
と思ったならば、自分の考えだけでなく周りの意見も聞いてみたり賛否あるものも園長としての考えなんかを一度話してみたらどうでしょうか?
少しでもこういう考えをみて、考えるきっかけにしてもらえたらうれしいです。
自分の考えを伝えること、周りの意見を聞くことで新しいものが見え、共通理解が深まりより良い保育ができることを願っています。
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